ローストは浅い程酸味が多く、深い程苦味が多くなります。
コーヒー豆は焙煎の過程でポップコーンが弾けるようにパチンパチンと音がするタイミングが2度あります。最初のものをfirst crack ( 1ハゼ )といい、2度目のものをsecond crack ( 2ハゼ )といいます。MORIFUJI COFFEEではハゼのタイミングと色味を目安にロースト度合いを定めてめています。
ロースト度による湯をかけた時の粉の膨らみの違い。
ローストが深い程、湯をかけた時に粉が膨らみやすく、浅い程、膨らみは少なくなります。これはローストの進行に比例してより多くの炭酸ガスが生成されるためです。浅煎りは焙煎直後でも粉の膨らみは比較的少ないため、鮮度が落ちて膨らまなくなったのでは?と思われる方もいるかも知れませんが必ずしもそうではありません。
ロースト度による豆の硬さと膨らみの違い。
ローストが浅いほど豆の膨らみは少なく硬く、ローストが深いほど豆の膨らみは大きく柔らかい。ライトロースト、シナモンロースト、ミディアムローストは豆が硬いので小型のハンドミルで粉に挽くのに苦労することがあります。オススメは電動ミルで挽くことですが、電動ミルが無い場合は粉の状態で購入されるのも一つかと思います。
ロースト度(焙煎度)の8段階
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1. LIGHT ROAST ライトロースト
酸味主体。最も浅いロースト度合い。一般的にはライトローストで飲まれる機会は少ないですが、コーヒー界のサードウェーブのトレンドの中ではライトローストも見られるようになってきました。豆は膨らんでおらず硬く縮こまっています。first crackの開始前後のタイミングです。
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2. CINNAMON ROAST シナモンロースト
酸味と甘味が増加していきます。上質な豆ではフルーティーで甘酸っぱい香味が出ますが豆の持つ酸質を問われます。豆の膨らみ始めの段階で硬く表面にはシワがあります。first crack の前半のタイミングです。※ナチュラル精製の豆はシワがあまりでません。
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3. MEDIUM ROAST ミディアムロースト
酸味主体ですが、カラメルのような甘さやほのかな苦味も出てきます。コーヒー豆を鑑定する「カッピング」で主に使われるロースト度です。first crack の後半のタイミングです。
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4. HIGH ROAST ハイロースト
酸味、甘み、苦味のバランスがとれています。first crack の終わりからsecond crack が始まる中間のタイミングです。
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5. CITY ROAST シティロースト
落ち着いた酸味と軽やかな苦味。中深煎りとも呼ばれます。ボディーもより感じられるようになります。second crack の開始前後のタイミングです。
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6. FULLCITY ROAST フルシティロースト
シティーローストよりも苦味が増し酸味が抑えられます。アイスコーヒーにもむいています。second crack の前半のタイミングです。
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7. FRENCH ROAST フレンチロースト
香ばしさと苦味があり酸味はあまり感じられません。豆はダークブラウンで豆の油分が表面ににじみ始めます。second crack の後半のタイミングです。
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8. ITALIAN ROAST イタリアンロースト
強い苦味。豆の色は黒に近く、一番強い深煎りです。香ばしく深い苦味と濃厚なコクがあります。豆の油分で表面が完全に覆われます。second crack が終了してのタイミングです。